某質屋の三本柱は、これはこのくらいで売れるだろうという「仮説」、実際に売ってみての「検証」、そしてそのサイクルの「早さ」です。予測のもとに行動し、その結果を検証すること。それもすばやく何度も行い、繰り返してデータを蓄積する。それが、1年半で新宿では3本の指に入るようになった一番の理由だと思います。そう言うと聞こえはいいですが、損害もそれなりに受けてきてはいるんですよ。スタッフがとんでもない値段をつけて青ざめたことも一度や二度ではないし、拳を固めて「それは教えたじゃないか、この野郎!」なんてキレかけたこともあった。それでも粗利率で縛るような査定をさせようとは思いません。今、私の隣で買取をしている人間は、新卒で入社してまだ22歳ですが、すでに主任。何百万円もする買取を堂々とこなしています。いちいち確認を取らず、自分の判断で商談を進められる環境は、本人の自信とやる気にもつながります。査定においてもっとも大切なことは情報収集ですが、自分の裁量で買える範囲が広くなればなるほど、自発的に情報を集めようという気持ちも芽生えるでしょうし、それが結果的には某質屋の査定精度を高めていくことにもなるのです。