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『汚い店=うまい店』なんていったいどういうこと?

食事をする店を選ぶとき、たいがいの人が、よい店の条件のひとつとして考慮するのが、「清潔さ」だろう。「汚い店がいい」なんていう人は、まずいない。だが、スペインの「バール」と呼ばれる軽食屋では違う。汚い店のほうが、「うまい店」と、高く評価されるのだ。バールは、英語の「バー」のことだが、日本のバーとはだいぶん雰囲気や性質が違う。日本でいうファーストフードの店と居酒屋を足して二で割ったような軽食店で、いろいろな料理を安い値段で食べられ、テイクアウトもできる。ここでは、お客たちは、エビを食べたあとの殻、チキンの空揚げの骨、オリーブの種などを床にホイホイ捨てる。食後に口をふいたあとのティッシュも、床に捨てる。当然、床は汚くなるのだが、店の人も客たちも気にしない。じつは、バールのようなスペインの庶民的な店では、床が散らかっているほどおいしい証拠とされる。料理がおいしいほど、客はたくさん食べて床を散らかすが、料理がまずい店だと、客が少ししか食べないので、床はあまり汚れない。だから、汚い店ほどおいしい店と考えられるのである。だから、店の人は、客が床を汚すのを歓迎するし、客のほうも、おいしいものを食べたいとき、わざわざ床が汚い店を選ぶ。ただし、これは、スペインでも、あくまでバールのような気軽な店の場合だけだ。一般のレストランで、床にエビの殼やチキンの骨を捨てたりすれば、マナー違反となってしまう。スペインとよく似た習慣は、中国にもある。中国の庶民的な食堂では、客は、鳥や魚の骨などをテーブルにペッペッと吐き出す。食べ終わったあと、テーブルが散らかって汚くなっているほど、「おいしかった」というしるしとされている。ときには床にも吐き出すので、床がヌルヌルしている店もある。ただし、これも、スペインと同じく、庶民的な店の場合だ。近ごろは、中国でも、おしゃれな店が増えてきたのだが、そういうおしゃれな店では、テーブルを汚す人はマナー違反である。

アメリカ中部・夜の攻略法

海外旅行にもファッションと同じように流行やトレンドがある。ハワイやニューヨークのように、いつ行ってもそれなりに楽しめるという「定番観光地」もいいけれど、流行に敏感な人たちが集まる“旬の観光地”というのも、やはりそれなりの理由があるものだ。アメリカでいえば、その旬にあたるのがラスベガス、シカゴ、シアトルといった北西部から中西部にかけての拠点都市だろう。この3都市はここ数年、以前のイメージを大きく変え、全く新しい街に生まれ変わりつつある。例えば、かつて“ギャンブルの都”というイメージが強かったラスベガスだが、現在は巨大なテーマホテルやアトラクションが集まる“砂漠の中のパラダイス・リゾート”だ。もちろんギャンブルも盛んだが、それ以上に他に例を見ないような巨大リゾートホテルが集まり、深夜まで様々なアトラクションで楽しめるメガリゾートとなっている。最近日本からノンストップ便が飛ぶようになり、人気に拍車がかかっている。また、アメリカはプロスポーツが盛んな国だが、その中でも先ごろ引退を衣明したNBAのマイケル・ジョーダンのホームタウンとして人気を集めているのが、イリノイ州のシカゴ、過去8年間に6度も優勝したシカゴ・プルスの今後も含め、ファンには目の離せない街だろう。日本では残念ながら、アル・カポネの街という印象が強いシカゴだが、現実にはブルースとジャズ、そしてクラシックの水準が非常に高い「音楽の街」であり、古き良きアメリカの姿を見せてくれる「移民の街」でもある。そして北西部のシアトルは、アウトドアファッションとスターバックスをはじめとするカフェ・ラテ・ブームの発祥地。その豊かな自然に魅かれて、アーティストやミュージシャンたちが集まる街でもある。こうした新しい人気都市の流行に遅れず行くこと。まず、それがAクラス旅行にアプローチできる最も近い方法だ。

「浜通り」「中通り」とは

「浜通り」「中通り」といってもよその地方の人にはなんのことか分からないが、福島県の人は太平洋に面した磐城地方を浜通り、白河の関から東北新幹線に沿って福島に至るまでを中通りと呼び、会津地方と併せて県を三分する。県の成立に際しても、いったんは平、福島、若松の三県が置かれたのを明治九年に現在の形にした。県庁は合併以前の三県のうち真ん中になる旧福島県の県庁がそのまま使われた。福島はもともと大仏と呼ばれていたのが天正年間に蒲生氏郷の配下にあった木村吉清が入城して福島と改め、元禄年間になって板倉氏三万石の居城となった。戊辰戦争で官軍と戦った会津若松をあえて避けたという説もあるが、会津地方を独立の県とするには人口が少なすぎ、現在の県の領域も県庁所在地の選び方も他の県におけるのと共通の方針に基づいたものといえよう。ただし、その後、県中央部の拠点として郡山が発展するにつれて郡山移転論議が活発化した。